赤ちゃんに母乳を与えるということは、ママが体に入れた良いもの、悪いもの、全てを赤ちゃんに分けるということです。
そのため、授乳期間中は食事にとても気を配っていらっしゃるママも沢山いらっしゃいます。
食事の他にも、授乳中に気をつけて欲しい物があります。そのひとつが、タバコです。タバコは食事と違って、依存性がありますので、全く吸わない、というのは本当に大変なことだと思います。
しかし、妊娠中に引き続いて、赤ちゃんに母乳をあげている期間の喫煙には大きなリスクがあるのです。
授乳期間の間に喫煙をしていると、母乳にタバコの成分のひとつのニコチンが含まれてしまいます。
ニコチンが含まれた母乳を赤ちゃんが摂取すると急性ニコチン中毒となってしまうことがあるのです。
急性ニコチン中毒の症状は、下痢や嘔吐といったものが挙げられます。
更に喫煙の影響で、母乳が出ないこともあります。
赤ちゃんがニコチンを摂取してしまう上に、頑張って母乳で育てたいのに、母乳が出ない、という可能性がタバコにはあるのです。
母乳育児を目指すママは絶対に喫煙をやめてください。
しかし喫煙は依存性が高いもの。
どうしても吸いたくなった…。というママは赤ちゃんが3時間以上母乳を欲しがらない時間に吸ってください。
例えば、夜、母乳を飲み終わって赤ちゃんが寝たばかりの時間などがいいと思います。
喫煙し終えたばかりの母乳には、ニコチンの含有量が非常に多いですが、喫煙後3時間経つとニコチンの含有量は減少するようです。
繰り返しますが、授乳期間中の喫煙は絶対にやめるべきです。ただ、どうしても我慢できなくなった場合のみ、3時間以上授乳が必要のない時間に喫煙は行ってください。